スタッドレスタイヤの寿命年数は?〜長持ちさせる保管方法〜
せっかく購入したタイヤ、長持ちさせたいですよね。
そこで本日は、スタッドレスタイヤの寿命・保管方法などについて更新していきます!
タイヤショップやカー用品店へ行くと「スタッドレスタイヤの寿命は3年ですよ」と言われることが多いようですが、実際はどうなのでしょうか。
毎日車で走行していて急ブレーキ急カーブを繰り返す人・・・
たまーにしか車で走行をしないゆっくり運転な人・・・
スタッドレスタイヤを夏も履き続けている車・・・
直射日光にさらされて劣化が進んでいるタイヤ・・・
現実問題で考えると走行状況や保管状況は人それぞれなので、そのタイヤごとに寿命は違うといって良いと思います。
実際に3年しか使用できなかった方もいれば、10年使用している方もいらっしゃいます。
では、どういった状況になると買い替え時なのか?
簡単なセルフチェックをご紹介します!
まずスタッドレスタイヤの基礎知識として、溝が新品時の50パーセントなければその性能が発揮されないといわれています。
溝が50パーセント以下になると雪道や凍結している路面でタイヤが滑ってしまう恐れがあります。
またスタッドレスタイヤのゴムは比較的柔らかく作られているので、ゴムの劣化具合をチェックすることも大切ですね。
●溝が50パーセントあるかどうかのチェック!
タイヤの側面には溝をチェックできる部分を記す矢印があります。
この矢印部分にチェックできるポイントがあります。
これが新品スタッドレスタイヤの状態で、溝が100パーセントです。
そしてこれが50パーセントの状態です。
このように溝が50パーセントに達する前に新しいスタッドレスタイヤへ替えると良いですね。
●製造年週をチェック!
やはり走行状況や保管状況によって差があるといっても、あまりにも古すぎるタイヤの状態が良くないことは間違いありません。
2000年以降の製造タイヤは、下4桁で表記してあります。
「2003」=2003年の20週
1999年以前の製造タイヤは、下3桁で表記してあります。
「218」=1998年の21週
チェックしてみて5年以上前に製造されている中古タイヤだった場合は、頻繁に溝やタイヤの状態をチェックしていくと良いですね。
●ゴムの状態をチェック!
これは簡単です。
・タイヤの表面を指やペンなどで押してみて、夏タイヤよりも硬くなっていないかチェック
・タイヤからワイヤー糸などが出ていないか、ひび割れはないかチェック
・画鋲や石など異物が刺さっていないかチェック
チェックに該当した場合はタイヤショップやカー用品店に問い合わせるか、新しいスタッドレスタイヤに買い替えることをお勧めします。
タイヤを保管する際のポイントは、ゴムの性質を考慮することです。
特にスタッドレスタイヤの場合はゴムが硬くなると、性能を十分に発揮することが出来なくなってしまいますよね。
ですのでゴムの柔らかさを保つことが非常に重要です。
ゴムの劣化や硬化の進行は、保管時の状態や保管場所の環境によって大きく差が出ます。
では正しい保管方法を綴っていきますね!
使用後のタイヤには沢山の汚れが付着しています。その中でもゴムへ悪影響を及ぼす代表が融雪剤(塩化カルシウム)や油脂(タイヤワックスも含む)です。
融雪剤とは雪を解かす薬品でよく雪道に散布されているのですが、これらがタイヤに付着したまま保管をしているとゴムの劣化が早まってしまいます。
そのほかにもたくさんの汚れや異物が付着しています。
使用後の脱着したタイヤはしっかり洗い、水分を拭き取ってから保管しましょう。
タイヤの洗浄は水洗いでも良いのですが、油などのしつこい汚れを落とすにはやはり洗剤を使って洗う必要があります。
また塗装がされていない鉄のアルミ(ホイール)は、融雪剤が付着したまま保管すると錆びてしまうこともあります。
時間があれば洗剤を使用してタイヤの汚れを落とすと良いですね。
●目印などをつけておく!
タイヤやホイールを外した後は、前後左右が分からなくなってしまうことが多いようです。
ですので外した直後に「右前」「左後」など目印をつけておくと良いですね。
●長期保管の注意点!
タイヤのみの場合は、長期間保管をするとタイヤの油など薬品がにじみ出る場合がありますので床へ置いて保管する際は注意が必要です。
ビニールシートや段ボールなどの上にタイヤを保管すると良いかもしれませんね。
●直射日光の当たらない場所を探して!
紫外線や高温はゴムにとって大敵です。
またタイヤのみの保管では、タイヤの内側に異物が入らないよう注意します。
倉庫や室内の場合・・・直射日光の当たらない換気のできるところへ保管し、タイヤカバーやタオルなどを上からかぶせておくと良いですね。
庭やベランダの場合・・・直射日光や雨の当たらない場所へ保管し、雨水を防ぐためビニールシートなどをかぶせておきましょう。
■置き方が重要!!
タイヤのみ保管の場合は横へ寝かせて積み重ねると、一番下のタイヤから変形し次回の使用で空気がうまくはいらなくなってしまいます。
またホイール(アルミ)とセットで保管する場合、立てて置いておくと接地面が変形してしまうことがあります。
では正しい保管方法とは?
●ホイールとセットの場合
空気圧を通常の2分の1まで下げ、横へ寝かせて積み上げましょう。
空気圧のチェックはガソリンスタンドでも無料で行うことが出来ます。
また空気が抜けないよう、バルブ(栓)をしっかり締めておくことも大切です。
●タイヤのみの場合
【置き方1】縦置き・・・縦して壁に立てかけるように保管すると変形が防げます。
【置き方2】横置き・・・タイヤが変形しないようホイールの代わりに缶や瓶などを挟んでおきましょう。
【置き方3】ラック・・・スペースを取らない縦置きラックも市販されているようです。
スタッドレスタイヤを長持ちさせるには、雪道や凍結している路面以外での走行で急ブレーキや急カーブを避けることや
前後のタイヤをシーズンごとにローテーションするなどの対策も効果的ですね。
走行・セルフチェック・保管が長寿のカギです!!!